2018-07-30

Bob Dylan live at FRF

日曜日(29日)、ボブ・ディラン大先生は新幹線で東京~苗場(越後湯沢)間を日帰り往復し、わたしも同区間を車で日帰り往復した。フジロックフェスティバルへ行ったのではない。わたしは「ボブ・ディランの歌」を聞き、その姿を確認しに行ったのだ。
その2日前、ソウル公演で大先生は「ギターを持った」というニュースが流れていた。もうそれだけで朝からドキドキ。もし29日の公演で大先生がギターを持てば、わたしにとってみれば9年ぶりにその姿を見たことになる。9年前は、たしかロスベリーミュージックフェスティバルで7月3日か4日だった。その間、わたしが見た大先生の30公演以上はギターを持たなかったのだ。ピアノかハンドマイクだけだった。
でも、大先生はギターを持たなかった。それでも「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」「バラッド・オブ・ティン・マン」「風に吹かれて」の3曲でハーモカを吹いた。ハーモニカそのものもかなり久しぶりだった。ステージには(たぶんノーベルプライズがらみの)胸像が新たに飾られていた。
「マスターピース」も久しぶりだったなぁ。
これもノーベルプライズがらみか? これほど観客が沸かない「ディストレーション・ロウ」ははじめてだったような気がする。
でもそんなこと、わたしはどうでもよかった。

開演前、ボブ・ディラン大先生を見たこともない人たちが大多数を占めるこの会場で、彼らが大先生をどのように受け止めるのかという不安と緊張がわたしを襲っていた。通常は巨大フェスでも演奏中のスクリーン映像はない。しかし今回は(大先生のアップのみだが)それが許可されていた。
大先生が白日のもとにさらされたのだ。
まぁそれも要らぬ心配で、大先生は終始上機嫌。「バラッド・オブ・ティン・マン」演奏後には、ダチョウ倶楽部顔負けの「ヤァ~!」というゼスチャーまで見せた。
全16曲、モノ凄いスピードだった。
大先生のピアノはピコピコと逸脱、旋回しながらも、また元へと戻ってくる、まるでジャムバンドのような、一回性と身体性を強く感じさせた。
まだまだゲンキやわぁ〜!
ちょっと痩せたような気もするけど、プライベートジェット移動でもう少し太ってください。

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