2021-10-11

吉村瞳 fall to win 2021 tour

吉村瞳ライブ












10-16 (土) プラスイレヴン 埼玉県上尾市仲町1-2-15  tel : 048-788-3996  17:00 start 2500yen

10-23 (土) アラテツアンダーグラウンドラウンジ 東京都港区新橋4-18-4 十合ビル tel. 090-7514-2755 17:00 start 2500yen

10-24 (日) univibe  神奈川県鎌倉市御成町7-13 tel. 0467-67-8458 17:00 start 2500yen

10-29 (金) sixty six  三重県四日市市諏訪町13-3 tel. 059-352-4977 19:30 start 2500yen

10-30 (土) OTIS' 愛知県名古屋市中区新栄2-1-4 松栄ビル tel. 052-262-5038 18:00 start 2500yen

10-31 (日) Beggar's Banquet 大阪府大阪市中央区南久宝寺4-7-2 野崎ビル tel. 06-6252-0911 18:00 start 2500yen

11-02 (火) アダプター 岐阜県岐阜市清住町1-10 オオノビル  tel : 050-6867-6686  19:00 start 2500yen

11-03 (土) 焼き鳥&ブルーズ 橙 長野県諏訪市大手2-7-5 tel. 0266-52-5011 18:30 start 2500yen

11-05 (金) Rosebery Cafe  長野県長野市鶴賀田町2194-12 tel. 026-266-0190 19:00 start 2500yen

11-13 (土) ラウン  東京都世田谷区北沢2-34-8 北沢KMビル tel. 03-6407-1919 18:00 start 2500yen

11-20 (土) ナツメグカフェ 神奈川県三浦市南下浦町3418-4 tel. 046-807-0277 19:00 start 2700yen

11-21 (日) 一乗 埼玉県川越市熊野町22-1 tel. 049-246-7822 18:00 start 2800yen

11-22 (月) フールクール 群馬県前橋市千代田町5-2-10 tel. 090-9686-0261 20:00 start

11-23 (火) 桜座カフェ 山梨県甲府市中央1-1-7 tel. 055-233-2031 18:00 start 2500yen

11-26 (金) フォーク酒場6575 福島県郡山市駅前1-4-13 tel. 024-931-6575 20:00s tart 2500yen

11-27 (土) Dimples 宮城県仙台市青葉区木町通1-4-34 tel. 022-398-8135 19:00 start 2500yen

11-28 (日) Leo's Bar  茨城県土浦市桜町1-5-2  tel. 029-823-8323 17:30 start 2500yen

12-03 (金) UHU 静岡県静岡市葵区七間町9-10  tel : 054-253-1418  19:00 start 2500yen

12-04 (土) イエローリボン 兵庫県西宮市南越木岩町2-24 tel. 0798-74-3686 18:00 start 2500yen

12-05 (日) ビスケットタイム  静岡県浜松市鴨江2-50-16 tel. 053-522-9182 19:00 start 2500yen

12-11 (土)   Smoky  神奈川県横浜市野毛町1-1 

12-12 (日)  はっぽん 東京都国立市東1-15-32 tel. 042-572-8888 18:00 start 2750yen

12-26 (日) ステージコーチ 神奈川県茅ヶ崎市幸町22-23 大和第三ビル tel. 0467-40-4649 17:00 start 2600yen


 

2021-06-18

吉村瞳 - cover freak out ! vol.one interview

吉村瞳cover freak out








吉村瞳















「カヴァー・アルバムを作ろうというアイディアは以前からあったんです。最初はライブで録音しようと考えていたのですが、実際、コロナ禍で休業中のバーで録音したんです。でも、それよりも部屋で録音したものがよかったので、そちらで統一しました。やはり、お客さんを前にしていつもうたっている場所で、だれもいないのは落ち着きませんでしたね」

3作目となるスタジオ録音アルバム『stories』発売から9ヶ月。ボリュームたっぷりの2枚組カバーアルバム『cover freak out ! vol.one』をリリースした吉村瞳。
「こんなに早く作るつもりはなかった」というものの相変わらずのワーカホリックぶり。彼女にとってのライブ活動がコロナウィルスの影響でレコーディング作業へと移行してしまったよう。
しかし、今作はすべてが宅録、しかも一発録り。
通常のライブ・レコーディングとは極端な変化はない。
吉村瞳

Q:ものすごく早いペースですね。
吉村瞳 そうですか? わたしは自分のペースをそれほど意識しているわけではないのですが……『cover freak out ! vol.one』に収録しているものは、ほとんどライブでは頻繁に演奏していた曲だったので無理矢理という感じはありませんでした。
緊急事態宣言下で、ライブもできないしスタジオで何人かのミュージシャンの方々にお手伝いしてもらうこともできず、なのでおうち時間で録音しちゃえ(笑)って考えてやったらうまくいって……新鮮だったのかもしれません。

Q:宅録なのに一発録りならライブ・レコーディングとあまり変わらないですね。
吉村瞳 そうですよね。ただリラックス感はまったく違います。お客さんがいるのといないのとでは、“歌”そのものがまったく違うし。なので最初はリモート・ライブが苦手だったんです。でも、毎週月曜日にインスタグラムでライブをしているので部屋で演奏することに慣れてきたのだと思います。

Q:ジャニス・ジョプリンの「ムーブ・オーバー」は吉村瞳ライブのハイライトの1曲ですね。
吉村瞳 そうかもしれません(笑)。「ムーブ・オーバー」か「ライク・ア・ローリングストーン」を一時期ラストナンバーにしていましたね。どちらもアコースティック・タイプのラップ・スティール・ギターで演奏しているものです。

Q:選曲はどのようにしたのですか?
吉村瞳 基本的にこれまでライブで演奏してきた曲を収録しました。24、5曲を録音して、ならべてみて、14曲に絞ったんです。

Q:この曲をカバーしてみようという基準はあるのでしょうか?
吉村瞳 まずは聞いてみて「いいなぁ〜」と思うのが最初ですね。
なんとなくですけど。それから、あまり多くの人がカバーしていないものを選びますね。「Lean on Me」のように、第三者から教えてもらった曲もあります。わたしに似合いそうなものというのは、自分では「え、それ?」ということもありますから。それからコピーしてみて、徐々に自分流に変えていきます。

Q:自分流に変えていく……たしかに吉村瞳風になりますよね。
吉村瞳 それはオープン・チューニングの影響だと思います。「ライク・ア・ローリングストーン」などは最初はアコースティック・ギターで演奏していました。たぶん1度だけ、ライブで演奏しました。で、原曲のようなグルーヴ感が出せなかったのでラップ・スティール・ギターに変えたんです。
どのオープン・チューニングにするのかは直感です。オープンCチューニングが合うんじゃないか、とか。もちろんレギュラーで、原曲と変わらないままにカバーすることもあります。

Q:メドレーで演奏することもありますよね。曲と曲とをつないで。それも直感だったりするのですか?
吉村瞳 そうですね。「ロックンロール>ミッドナイト・ライダー>ロックンロール」は完全に直感でしたね。2019年の九州ツアーで「ロックンロール」だけで演奏していたんですけど、「ミッドナイト・ライダー」のリクエストがあって、そこからなんとなくこの2曲つながるんじゃないかなぁと思っていて、最後の神戸でのライブでぶっつけでやってみたら、わたし的にはハマってしまいました(笑)。

 

Q:曲と曲とをつなげる意味というものはありますか?
吉村瞳 特別ないと思います。ただおもしろいかなと。いきなり曲が変わったりして……わたし自身が楽しいので、お客さんもそうかな? と思っているだけです。それとただ演奏しているだけじゃなくて、考えることが楽しいんです。

Q:タイトルに『vol.one』とありますが、twoとか、threeとかもあるんでしょうか?
吉村瞳 あると思います。カバー・アルバムはまた作りますけど、オリジナル・アルバムに重点をおいた活動をしたいですね。そちらのほうも曲があって、今までにないアプローチができると思うので、それらを消化して突き進みたいと考えています。


2020-10-20

吉村瞳 3rd album 『stories』interview

 吉村瞳,stories,Hoy-Hoy Records





2020年、最新スタジオ録音アルバム『stories』をコロナ禍で発表した吉村瞳。
アルバム参加ミュージシャンは総勢19名。金子マリ、桑名晴子、細井豊(センチメンタル・シティ・ロマンス)、チャールズ清水(ソー・バッド・レヴュー)、松田ari幸一(ラストショウ)、駒沢裕城(はちみつぱい)らベテラン勢が集結。ミュージシャンとしての吉村瞳が持つ素養を彼らから垣間見ることができる。しかし、レコーディング終盤で緊急事態宣言が発令されたため完成直前で中断。
「残りは駒沢裕城さんのペダルスティールとストリングス・カルテットとの録音、松田ari幸一さんのハーモニカを残すのみだったんです」
本来ならば5月末に発売を予定していたものが、レコーディング再開が6月になったために発売は秋になってしまった。その時点でもツアーを再開することはできず、吉村瞳のライヴはリモートか、もしくはSNSでのみしかその歌声を聞くことができなかった。
年間100回以上のライヴ数をこなす吉村瞳にとっては生殺しのような日々。苦しい時間だったに違いない。


Q : ライヴを中心に活動するアーティストにとってコロナ禍は苦しい時間ですね。
吉村瞳 もちろん、いろいろなことを考えますね。ずっと部屋にいましたから(笑)。でも、それはわたしだけじゃないし、ミュージシャンだけの苦しさでもない……と思いつつ、新作を聞いてもらいたい。そんな思いが交互にやってきます。
『stories』は全曲オリジナルであることもはじめてだったし、たくさんのミュージシャンに支えてもらって作ったので自信もあります。それだけにツアーをして、直接聞いてもらっいたいと願っていました。

Q : それでリモート・ライヴをはじめたわけですね。
吉村瞳 リモート・ライヴをはじめたのは5月でした。はじめてだったのでスマホだけでやったんです。まだ半年しか経っていないけど、今では考えられない暴挙ですね(笑)。
『stories』が発売されてからは毎週月曜日22:00から1時間ほどインスタグラムでもライヴをしています。これはとてもラフな感じで、自宅からの配信です。わたしは新しいモノ好きなんでクラブハウスでもうたっているんです。長いときには4時間ぐらいうたっていて、いろんな人とコラボしたりとか……友だちがいないんでクラブハウスでうっぷんを解消しているんです。わたしの歌を聞いてもらうというよりは、MCの練習をしている感じです(笑)。

吉村瞳





吉村瞳 stories 特設サイト

Q : 『stories』というアルバムを作ろうとアイディアはどうして生まれたのですか?

吉村瞳 たまたま平成から令和に変わる夜(2019年4月30日)に「sotries」という歌ができたんです。わたしの甥っ子や姪っ子にあてた歌なんです。新しい時代をたくましく生き抜いて、というものなんです。
日本語詩のオリジナルはその少し前から書きはじめていて、そのための用意ははじめていました。以前に書いた英詩のものを日本語詩にしたり、以前に書いたものを手直ししたりして。で、その年の夏ぐらいから未完成のものも含め、どんどんとオリジナル曲が貯まってきたんです。11月に九州ツアーへ出るころには日本語詩のオリジナル(未発表曲)が30曲ぐらいになっていて、そこから絞り込んでアルバムを作ろうということになりました。
時系列でいうと、九州ツアーの途中でセンチメンタル・シティ・ロマンスの細井豊さんに電話して「アルバムを作りたいので手伝ってください」とお願いしたんです。それでその2日後ぐらいのライヴで「Lean on Me」をうたったたら、お客さんから「金子マリさんを思い出すので、一緒にうたっているのを聞いてみたい」といわれたんでう。わたしにしてみれば、え〜そんなぁ! って感じで、恐れ多い。でもせっかくなので、図々しいですけどお願いしたら快諾していただいたんです

 

Q:アルバム・コンセプトのようなものはありましたか?
吉村瞳 全曲オリジナルで、日本語の歌詞というのを目指しました。わたしにとってははじめての挑戦なんです。そのことを2018年ぐらいから19年にかけて意識していて、歌詞を吟味して、書き換えたりしていました。そうしていくうちにいろいろなタイプの曲ができあがってきて、バンドの構成も変化していきました。なので曲ごとに、できるだけたくさんのミュージシャンの方々に手伝っていただこうという思いが強くなっていったんです。

Q:ギタリスト・吉村瞳のアルバム、というような印象はあまりないですよね?
吉村瞳 それも、もしかするとコンセプトだったのかもしれません。できるだけギター・アルバムという要素をなくしたかったんです。歌中心にしたかった。それでもチャールズさんとかからは、ここでスライドを入れたりしたらかっこいいんじゃないかとアドバイスをいただいたりしましたけど。


Q : 全曲オリジナルだけど「Lean on Me」は例外?
吉村瞳 はい、そうです。「Lean on Me」はボーナストラックという扱いにさせていただきました。でも『stories』のなかでは一番最初にレコーディングしたんです。2020年2月28日でした。


Q : 金子マリさんとは以前から交流があったんですか?
吉村瞳 何度かライヴに呼んでいただいたことがありました。わたしと本夛マキとふたり。そのときに本夛マキさんから「Lean on Me」のカヴァーをすすめられてうたいはじめました。

Q:「Lean on Me」のキーボードはチャールズ清水さんですね。
吉村瞳 チャールズさんとはこのレコーディングではじめてお会いしました。1970年代に石田長生さんや山岸潤史さんたちとバンドを組まれていたことは知っていたんですけど、80年代に入ってから(短い期間ですが)金子マリさんともバンドをやられていて、その関係でおせわになりました。
チャールズさんには音楽以外にも「コロナから抜け出したときは、もっといろんなところへ出歩いて、吉村瞳独自の“輪”のようなものを作らなきゃいけない」と教えてもらいました。それがわたしの音楽を大きくすると。クラブハウスなどで(相手の顔が見えない状態で)人との交流を持つように考えはじめたのもその影響です。
マック清水さんは以前からライブハウスでお会いすることはあったのですが、一緒に演奏していただいたのははじめてです。

Q:チャールズ清水さんはアルバム内でうたっていますよね。驚きです。それにベースが永本忠さん。ソー・バッド・レヴューですね。パーカッションは金子マリさんのバックスバニーのメンバーだったマック清水さん。70年代、日本のリズム&ブルーズ・バンドの要素がたっぷりですね。
吉村瞳 チャールズさんがうたってくれたのは「the juggle of the jangle」という曲です。いきなりエンディングにスキャットを入れようとドクター・ジョンのようにうたってくれました。
ベースの永本忠さんは、知り合いの方から「凄いベーシスト」だと聞いていて、チャールズさんからも「絶対にいい」っていわれていました。それで金子マリさんのライブへ行ったら、偶然、永本さんがベースを弾かれていて、お願いしたいと思ったんですけど、言えなくて、でもなんとか連絡先を聞いたんです。

Q:ライブ活動をするなかで、ソロとバンドとの差異は?
吉村瞳 わたしはこの数年、ソロで演奏してきたのでわたし自身のなかで独自のリズムが出来上がっていて、永本忠さんやマック清水さんとのバンドのリズムにノリきるのが大変でした。ソロ・ライブの数は人並みにあるほうですが、バンド編成の経験値はまだまだです。
このレコーディング以降、チャールズさんのピアノだったり、細井さんのオルガン、マックさんや丹菊さんのパーカッションがずっとわたしの頭のなかで鳴ってるんです。それを思い出しながらグルーヴを取りにいっているような感覚です。

Q:今回のレコーディングで一番困難だったのはそういうところですか?
吉村瞳 そうですね……というか、わたし自身が追いついていないので、レコーディングの作業のすべてがたいへんでした(笑)。
弦楽四重奏のチドリ・カルテットさんたちと演奏するのもはじめてでしたし、ペダル・スティールの駒沢さんやハーモニカの松田さんとのデュオも初体験で、コロナ禍で中断はありましたけど、ずっと夢見心地で、至福の時間でもありました。

Q:歌詞を書き換えたということですが、それは難しくはなかった?
吉村瞳 たいへんな作業でしたが、楽しくもありました。今まではライブで演奏していた曲の歌詞だったりしましたから。

Q:具体的にはどの曲ですか?
吉村瞳 「women's rights, women's lights」ですね。最初は抽象的な表現ばかりの内容だったのですが、具体性をもたせるというか、主人公をおくことによって、伝わりやすくしたのです。考えてみれば、こういったことをあまりしてこなかったように思えて、それが逆にとても新鮮でした。
他にもたくさんあるんですけど……おおはばに削り落としたりした部分の歌は……ありますね(笑)。ライブ毎に歌詞は変わっていきます。

 

Q:アルバム・ジャケットは海外でのものですね。
吉村瞳 はい。日本でコロナ騒ぎがはじまる直前にロサンジェルスで撮影しました。
本当は夏前には『stories』を発売する予定で、ロサンジェルは2月から雨季に入るので、逆算するとレコーディング前がいいかもしれないと考えたんです。

吉村瞳, ヘンリー・ディルツ
Q:ロサンジェルスで撮影する意味のようなものはあったのですか?
吉村瞳 今回は写真家のヘンリー・ディルツさんにお願いしたのですが、ジェクソン・ブラウンやジェームス・テーラー、クロスビー、スティルス&ナッシュ、イーグルス、ドアーズなどのアルバム・ジャケットを撮られていた人なんですけど、ヘンリーさんにどうしても撮影してもらいたくて、これも図々しくもお願いしました。

Q:なぜヘンリー・ディルツさんだったのですか?
吉村瞳 ヘンリーさんの作品は、いわゆるシンガー・ソングライターと呼ばれるアーティストのものが多くて、『stories』もそのようなアルバムに仕上げていきたかったからなんです。

Q:30曲ほどのオリジナルを用意して10曲を『stories』に収録したわけですから、残り20曲の未発表があるんですよね。それらはどうされるのでしょうか
吉村瞳 次作になるのか、次々作になるのかまだわかりません。それらを収録するためのアルバムのアイディアはいくつかあります。できるだけ早い時期に発表したいですが、それよりもツアーに出たいですね、今は。