2016-06-24

アメリカン・アコースティック live at ケネディ・センター

アメリカン・アコースティック live at ケネディ・センター、ワシントンDC

パンチ・ブラザーズ(クリス・シーリ)がホスト役となり、ベラ・フレック、エドガー・メイヤー、アイム・ウィズ・ハーが入れ替わり演奏するという趣向のライヴ。
わたしはベラ・フレックとクリス以外ははじめて観るプレイヤーばかりだった。とくにクリスとエドガー・メイヤーのデュオ・アルバムBass & Mandolin はわたしの大好きな作品である。もしかするとこのデュオのパフォーマンスを観ることができるかもしれないという期待を込めて観戦することにした。

1st.set
Punch Brothers : Julep / Magnet / Hops / Rye
I'm with Her : See You Around / Bright New Day / Crossing Muddy Waters
Bela Fleck and Edgar Meyer : Bach #6 / Bubbles / Canon / Pile-Up

2nd.set
Punch - Bela : See Rock City
I'm with Her - Edgar : I Think o f You
Punch - Edgar - Aoife : Here and Heaven
Bela - Gabe : Hard Times
Sarah - Punch : Tourist
Punch : Familiarity
Bela - Edgar : EM
I'm with Her : Be My Husband
Bela - Edgar - Punch : Blue Men of the Sahara
everyone : Long Hot Summer Day

encore
everyone : Fiddle Tune Medley / Father Adieu

なんといってもエドガー・メイヤー。
わたしが一番観たかったのはコントラバス・プレイヤーの彼だった。(あまりこういういい方は好きではないが)このイベントで彼だけがコンテンポラリーのプレイヤーである。残念ながらクリス・シーリとエドガー・メイヤーのデュオのシーンはなかったが、ベラ・フレックとのデュオは最高のパフォーマンスだった。もうこれだけでワシントンDCまで来た甲斐があるというシロモノ。はっきりいってベラ・フレックほどのミュージシャンでなければエドガー・メイヤーの相手はできないだろうし、その逆も。いくらクリス・シーリが「天才」であったとしてもまだ35歳。これからエドガー・メイヤーほどの攻撃力はないし、彼ほどやさしいタッチで演奏はできない。
これまでにベラ・フレックの相手役としてフレックトーン時代のヴィクター・ウッテンやオーテイル・バーブリッジなどどちらかというとプリミティブ系のベーシストを観てきたが、理知的なエドガー・メイヤーのほうがベラ・フレックのプレイに合っているような気がする。おそらくはベラ・フレック自身もそのことを理解していてプリミティブ系のベーシストたちと多くプレイしてきたのだろうけど。

このイベントの趣旨はアイム・ウィズ・ハーのようなこれからのグループとあるていどキャリアを持つパンチ・ブラザーズ(といってもまだ半世紀以上は演奏できるけど)、そのお目付役としてのベラ・フレックとエドガー・メイヤーがいた。この3世代?が混同することでアメリカーナ・ミュージック〜コンテンポラリー・ミュージックへと向かわせ、不滅のものへとさせるためだろう。
わたしの3席隣にノンサッチ・レコードの社長デイヴィッド・ビトナーがいた。
彼の仕業か?
ならばどこかにT−ボーン・バーネットがいてもおかしくなかったのだが。

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