以前、ある編集部から「オレンジ・レコード」についての原稿依頼があったけど即答で断らせてもらった。その理由については、なかなか文章にするのは難しいが、当時からの友人にいわせると断らせていただいたのは正解であったと話していた。「オレンジ・レコード」については設立からその周辺でウロウロしていたワケではなく、当時のわたしはまだ高校生だった。「憶測」と「証人」たちのことばから本当の実態をさぐるのはもう少し時間が必要だとわたしは考えていた。また、設立者の阿部登が故人となって、まだそれほどの時間が流れていないこともその理由のひとつ。アルバム『少年』のなかにはそのオレンジ・レコードのオフィスにいる金森幸介と石田長生がプリントされたブックレットがある。いまはまだ、その写真をみて、あれこれと思いをめぐらす時期だと考えている。
『少年』はいかにもオレンジ・レコードらしい、そのコミュニティのなかで作られたアルバム。バックを務めたのは同じレーベル所属のソー・バッド・レヴュー。前作『箱舟は去って』のカヴァー写真を撮った森喜久雄が同作品でも起用されている。偶然にもボーナス・トラックの「今日を生きよう」のバックを務めたレイジー・ヒップもまたおラン時・レコード所属であった。それにしてもこのテイク、どこから入手したのだろうか? 我が家にあるテープがおそらくはマスターテープだと思うのだが……ていねいに辿って行けばその出元はわかるだろうな、きっと。
少年
01. この美しい朝に
02. なにもない俺だけど
03. 重荷をおろして
04. 冬真最中
05. もてないおとこたちのうた
06. 気を付けろ
07. 夢は
08. 今夜は君が
09. 昨日・今日・明日
10. 少年
bonus track
11. かけおち
12. 旅の途中に
13. 今日を生きよう live track with Lazy Hip
アイレン・ジュエル / サンダウン・オーヴァー・ゴースト・タウン
2015-04-19
退屈しのぎ / 都会の村人
このCDが再発売されるとき、わたし個人のところにレーベルの方から連絡があった。
「都会の村人」のアウトテイクを持っていないか?」という問合せであった。とてもていねいでやさしい口調だったので、わたしも誠意を持って対応したと記憶している。
わたしの部屋にはいくつかのオープンリールがあり、そのなかには「都会の村人」というグループ名と録音した日付、場所が記されていたものがあった。レーベルの方はそのことを知っていたワケではなく、たまたまわたしのところに連絡をしてきただけであった。わたしが保管しているそれらは金森幸介から預かっているものであり、わたしの一存ではお貸しできないと丁重にお断りをした。それに都会の村人の他のメンバー、太田ぼう氏や平野ももたろう氏の許諾も得なければならない。このあたりの考え方がレーベルの方々とわたしたちとは異なっている。基本、「録音したモノはレコード会社のモノ(原盤権保有)でミュージシャンのモノではない」という思考。リイシュー盤についてはミュージシャンの意向は反映されない。完成したリイシュー盤のサンプルですらもミュージシャンには行き渡ってはいない。「え、出てたの?」ということが頻繁に聞かれるし、作品の著作権使用料以外は支払われることはない。それでもレーベル側にしてみれば法的に寄り添ったモノなので問題はないのだが、アウトテイクやライヴテイクとなれば話しは変わってくる。それらもまた、レーベル側が原盤権をお持ちなのだろうか? また「アーティスト印税」はどのようになっているのだろうか?
ちなみに、金森幸介『now and then』には都会の村人のライヴ音源が収録されているが、こちらはメンバーそれぞれに了解も得ているし、「アーティスト印税」も支払われ、サンプル盤も送られている。
退屈しのぎ ーデラックス・エディションー
01. 日曜日だというのに
02. ひとりごと
03. 街には風が
04. 退屈ですネ
05. 散歩
06. 明日になれば0
07. 私の告白
08. スタート
09. あんまり幸せすぎて
10. 紙芝居
bonus track
11. 詩集
12. さよならもいわず
13. 退屈ですネ - single
14. 窓をあけよう
15. みずいろのポエム -小さなオルフェ
16. ロンド -小さなオルフェ
17. ブルース田園 -小さなオルフェ
18. 九月の風に-小さなオルフェ
19. さよならもいわず - LIVE
「都会の村人」のアウトテイクを持っていないか?」という問合せであった。とてもていねいでやさしい口調だったので、わたしも誠意を持って対応したと記憶している。
わたしの部屋にはいくつかのオープンリールがあり、そのなかには「都会の村人」というグループ名と録音した日付、場所が記されていたものがあった。レーベルの方はそのことを知っていたワケではなく、たまたまわたしのところに連絡をしてきただけであった。わたしが保管しているそれらは金森幸介から預かっているものであり、わたしの一存ではお貸しできないと丁重にお断りをした。それに都会の村人の他のメンバー、太田ぼう氏や平野ももたろう氏の許諾も得なければならない。このあたりの考え方がレーベルの方々とわたしたちとは異なっている。基本、「録音したモノはレコード会社のモノ(原盤権保有)でミュージシャンのモノではない」という思考。リイシュー盤についてはミュージシャンの意向は反映されない。完成したリイシュー盤のサンプルですらもミュージシャンには行き渡ってはいない。「え、出てたの?」ということが頻繁に聞かれるし、作品の著作権使用料以外は支払われることはない。それでもレーベル側にしてみれば法的に寄り添ったモノなので問題はないのだが、アウトテイクやライヴテイクとなれば話しは変わってくる。それらもまた、レーベル側が原盤権をお持ちなのだろうか? また「アーティスト印税」はどのようになっているのだろうか?
ちなみに、金森幸介『now and then』には都会の村人のライヴ音源が収録されているが、こちらはメンバーそれぞれに了解も得ているし、「アーティスト印税」も支払われ、サンプル盤も送られている。
退屈しのぎ ーデラックス・エディションー
01. 日曜日だというのに
02. ひとりごと
03. 街には風が
04. 退屈ですネ
05. 散歩
06. 明日になれば0
07. 私の告白
08. スタート
09. あんまり幸せすぎて
10. 紙芝居
bonus track
11. 詩集
12. さよならもいわず
13. 退屈ですネ - single
14. 窓をあけよう
15. みずいろのポエム -小さなオルフェ
16. ロンド -小さなオルフェ
17. ブルース田園 -小さなオルフェ
18. 九月の風に-小さなオルフェ
19. さよならもいわず - LIVE